バッハ(レスピーギ編) プレリュードとフーガ ニ長調(シュワルツ)
CD
■ J・S・バッハ作曲(レスピーギ編曲)/プレリュードとフーガ ニ長調
▲ G・シュワルツ指揮/シアトル交響楽団
1990年録音。オルガン作品(BWV532)のオーケストラ編曲版。
レスピーギのバッハ編曲だと原曲の知名度によるのか、ハ短調の「パッサカリア」が有名だけれども、こちらもとても面白い。
3管のオーケストラに4手のピアノが加わった編成。ピアノは独立して旋律を演奏したり、時にはサン・サーンスの「オルガン交響曲」のような雰囲気も出している。
まずは前奏曲。華やかなトッカータ風音楽に続く後半部の "Alla breve" は何の違和感もなく、あたかもオリジナルのように響く。
フーガは何の曇りもないニ長調。
「♪ドレミレ・ドレミレ・ドレミレ・ド・・・」
終結部の晴れやかで開放的なサウンドが気持ちいい。
録音はこのシュワルツ盤しか知らないけれども、カップリングの「パッサカリア」共々、意外に落ち着いた雰囲気を持った演奏で、十分に楽しめる。
バッハ作品のオーケストラ編曲版を集めたアルバムで収録曲は以下の通り。
パッサカリアとフーガハ短調(BWV 582)
3つのコラール・プレリュード
幻想曲とフーガ ハ短調(BWV 537)
ヴァイオリンソナタ ホ短調(BWV 1023)
プレリュードとフーガ ニ長調(BWV 532)
「幻想曲とフーガ」はエルガー編曲。それ以外はレスピーギ編曲。
【ハリス編曲版】
▲ E・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団
1971年録音。フーガのみのオーケストラ編曲版。
変に凝ることが無いストレートな編曲で、明るく華やかなオーケストラ・サウンドが楽しめます。
オーマンディやハリスなどの編曲によるバッハ作品を集めたアルバム(国内盤)。
冊子に掲載されている「なぜ指揮者になったか?-指揮者の仕事-」というオーマンディによる文章が滅法面白い。
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