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ボロディン 中央アジアの草原にて(サロネン)

CD

 ■ A・ボロディン作曲/交響詩「中央アジアの草原にて」

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 ▲ E・サロネン指揮/バイエルン放送交響楽団

 1984年録音。

 ロシアと東洋の商隊が中央アジアの草原ですれ違う様子を描写した『描写音楽』の教材として、中学校の音楽の授業で聴かされた曲。

 「ロシアの歌」と「東洋の旋律」、2つの主題が交互に現れ、やがて同時に演奏され、最後は遠ざかっていく。

 分かり易いけれども、大きく盛り上がることもない単純な音楽で、そうそう積極的に聴こうとは思わない曲なのだけれども、このサロネンの演奏は素晴らしい。

 非常によく考えられ、作り込まれている。最初はイングリッシュホルンで演奏される第2の主題で大きくテンポを落として、2つの主題のコントラストを明確にしている。

 演奏時間は8分。管楽器をはじめとするオーケストラのサウンドも素晴らしく、とても聴き応えのある、この曲を見直すような演奏になっている。

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