リムスキー=コルサコフ 「ムラーダ」から「貴族たちの行列」(スヴェトラーノフ)
CD
■ リムスキー=コルサコフ作曲/貴族たちの行列(オペラ・バレエ「ムラーダ」より)
吹奏楽で接する機会が多い曲で、私もこの曲を知ったのは、かつて所属していた吹奏楽団で演奏したのがきっかけでした。
華やかなファンファーレに始まり、金管楽器が活躍する堂々とした音楽は吹奏楽に合っているし、かつては演奏頻度も高かったと思うけれども、今はどうなんだろうか。
スヴェトラーノフ指揮による録音をいくつか。
▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団
メロディヤ録音の旧盤。録音年は記載されていません。
野太い金管楽器の音、パワフルでズシズシと大地を踏みしめるような重量感のあるサウンドとリズム。
見事に統率された最強コンビによる最強演奏。
▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団
1993年録音。BMG新録音盤。
これはこれでいいけれども、個人的にはより強靭な統率力を持った旧録音盤の方が好きです。
▲ E・スヴェトラーノフ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
1991年録音。「ムラーダ」組曲としての録音で、ホルスト作曲の「惑星」組曲のカップリング。
オケのせいもあってか演奏はフツーで(「惑星」も同様)、要は面白くない。前2者とは全くの別物。
▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ロンドン交響楽団
1978年のライブ録音。
荒っぽく強打される打楽器はスヴェトラーノフらしさを感じる。
しかしながらライブなのでこんなものかと思いつつも、冒頭のファンファーレから金管楽器が今一つピリッとせず、ロンドン響ならもっと上手く演奏できたのではと思ったりもするのだ。
ちなみに、カップリングの「法悦の詩」(1968年ライブ)は超名演です。
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