東フィル サントリー定期(蝶々夫人)
◆ 東京フィルハーモニー交響楽団 第822回サントリー定期演奏会
指揮:チョン・ミョンフン
プッチーニ作曲/歌劇「蝶々夫人」(演奏会形式)
サントリーホールにて。
歌手はオーケストラの前で歌う。男性陣はタキシード、蝶々夫人とスズキは着物(やや韓流ドラマ風味)。
幕切れ以外は演出らしきものは無くて、歌手は最小限の動きのみ。
チョン氏は全て暗譜(譜面台を置かずに)で指揮。オープニングの弦楽器によるフーガから見事にオーケストラを統率する。
ドラマチックであるし音楽的に立派な演奏だと思うけれども、やっぱり舞台(物語)あってのこの音楽だとつくづく思った。
要は、全く『泣けない』のはどうしたものか。いつ聴いても涙腺が緩んでくる第1幕の幕切れとか、蝶々さんとシャープレスの「手紙の二重唱」なども不思議なくらい何も感じなかった。
純粋に音楽だけ聴くとこんなものなのか...。
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