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ロッシーニ 「シンデレラ」序曲(デュトワ)

CD

 ■ G・ロッシーニ作曲/オペラ「シンデレラ(チェネレントラ)」序曲

 Rossini_d

 ▲ C・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団

 1990年録音。童話「シンデレラ」に基くオペラの序曲。それに相応しい、楽しい雰囲気を持っている。

 短い導入の後、素晴らしいクラリネットのデュエット、それにファゴットが絡まる。ホルンと木管によるファンファーレ。これから始まる物語への期待は高まる。

 主部の第1主題は軽快な弦楽器。

 そして見事なのはクラリネットのソロで提示される第2主題。たった8小節のメロディに「起承転結」があり、ユーモラスであり、思わず吹いてしまうような可笑しさがある。やっぱりロッシーニは天才だ。

 このデュトワの演奏は、ソフトな感触、優雅でお洒落なセンスがあり、氏の音楽にピッタリだと思う。

 ロッシーニ序曲集の最後(締め)にこの曲を持ってきたのも納得の演奏。

 この曲、実際は「新聞」というオペラからの転用だけれども、そこは固いことを言わずに、「シンデレラ」として楽しんでいます。

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