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カバレフスキー 「コラ・ブルニョン」序曲

CD

 ■ D・カバレフスキー作曲/「コラ・ブルニョン」序曲

 カバレフスキーというと、知名度では「道化師」組曲なのだけれども、この曲もとても面白い。

 同名のオペラのための序曲。演奏時間数分、速いテンポのまま一気に進む。快速ノン・ストップ。

 ハンスバーガー編曲による吹奏楽版もあり、こちらの方は結構演奏されているかもしれないけれど、難易度は極めて高くてハイトーン高速8分音符(実質16分音符)の連続。

 ショスタコーヴィチの「祝典序曲」といい、ハンスバーガーはこの手の曲が好みなのだろうか。

 

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 ▲ F・ライナー指揮/シカゴ交響楽団

 1959年録音。

 曲が曲だけに、勢いさえあればどんな演奏でもそれなりに楽しめてしまうけれども、このライナー盤のアンサンブルの見事さは別格。色々な音がクリアに聞こえてきて、それらが決して乱れていない。余裕さえ感じさせる。

 カップリングは「展覧会の絵」とロシア管弦楽曲。


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 ▲ V・シナイスキー指揮/BBCフィルハーモニック

 2002年録音。これも悪くない。ライナー盤よりもカラフルな色彩感を感じる。

 カップリングは「道化師」組曲、ピアノ協奏曲第2番、第3番。


 【組曲版】

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 ▲ V・イェルヴァコフ指揮/モスクワ交響楽団

 1995年録音。ここら辺になると、さすがにアンサンブルは怪しい。

 なお、このCDにはオペラからの「組曲」として、「序曲」の他に以下の3曲が収録されている。

  1.民衆の祝祭
  2.民衆の災難
  3.民衆の反乱

 いずれも標題通りの、「序曲」とは雰囲気を異にした音楽で、特に後半2曲はシリアスでドラマチックな味わいもあって、この「組曲版」も意外に楽しめる。

 カップリングは「道化師」組曲、劇付随音楽「ロメオとジュリエット」組曲。

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