戦時の音楽7(ショスタコーヴィチ作品集)
CD
■ 「戦時の音楽・第7巻」
▲ A・ティトフ指揮/サンクト・ペテルブルグ交響楽団他
ショスタコーヴィチ作品集。
収録曲は下記の通り。
1.交響曲第9番
2.劇音楽「ロシアの河」から(作品66)
3.劇音楽「祖国」からの組曲(作品63)
曲として興味深いのは「2」と「3」。
コーラスなどの歌が入るとさすがに政治的な臭いがしてくるけれども、オーケストラ単独の曲はなかなか面白い。
「2」の1曲目「マーチ(行進曲)」。たったの16小節で、演奏時間も16秒(4分音符=120で演奏すればちょうどその時間になる)。そのメロディは、「♪ドーソ・ソドミソ・ドーソ・ソドミソ・ドソミド・ドソドミ・レッソソソソソ(以下略)」といった、単純な人を食ったようなもの。
「3」には、第11交響曲でも使用された革命歌が流用され、また、2曲目「若者の踊り」は「民族舞曲」というタイトルで吹奏楽に編曲されている。
演奏はスッキリとまとまっていて聴き易い。当時ならともかく、今の時代に演奏するならば、こういう感じになるだろう。
そして、交響曲が意外にいい。オケはそんなに上手ではないし、ロシア的なアクの強さは無く、普通の演奏ではあるけれども、その分、普通に楽しめる。
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