スメタナ 我が祖国(アーノンクール&ヨーロッパ室内管の映像)
DVD
■ B・スメタナ作曲/連作交響詩「我が祖国」
▲ アーノンクール指揮/ヨーロッパ室内管弦楽団
2010年のライブ録画。メイキング(リハーサル)映像付きの2枚組。
弦の編成は小さく、メンバー表によると人数は「10+10+7+5+3」。
それはともかく、1曲目の「高い城」。「ここぞ!」というところで、ことごとくはぐらかされてしまうような感じがする。
「モルダウ」の有名なメロディもぎくしゃくとして、多くの人がこのメロディに求めるであろう豊かな情感は全く感じられない。そういうところには興味がないのだろうか。ポルカ(婚礼の場面)のリズムは面白い。
後半はダイナミックではあるけれども、指揮者のあの手この手がストレートに出てしまっているように感じる。オケがウィーン・フィルやコンセルトヘボウ管などだったら、自分たちの音楽と上手く中和されたのかもしれないけど...。
とにもかくにもクセの強い演奏で、「この曲、かくあるべし」という、ありがちな表現を意図的に避けているようにも感じ、よくある(ベタな)「我が祖国」を楽しみたい人にはオススメできません。
トライアングルの形がお洒落。
チューバが妙に小さい。
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