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ショスタコーヴィチ 交響曲第14番「死者の歌」(クルレンツィス)

CD

 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第14番「死者の歌」

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 ▲ T・クルレンツィス指揮/アンサンブル・ムジカエテルナ

 2009年録音。「一部古楽器使用」となっていて、どう「一部」なのか具体的には分からないけれども(おそらく弦楽器?)、ビブラートを抑えた、透明感のある硬質なサウンド。

 エンディングや不協和音のギシギシと軋んだ響きや、アタッカで入る第6,9楽章の冒頭のハーモニーなどが古楽器らしい感触だろうか。

 バルシャイのような尋常ならざる雰囲気やテンションの高さはないけれども、それとは全く違った静けさが印象的な演奏。

 聴いていて音的な違和感もないし、決して古楽器使用だけが『売り』ではない、素晴らしい演奏。キワモノと思って敬遠すると損をする。

 メンバー表を見ると、作曲者の指定よりも若干多目の人数で演奏しているようだ(カッコ内が作曲者の指定)。

  ヴァイオリン 7+6 (10)
  ヴィオラ 4 (4)
  チェロ 4 (3)
  コントラバス 3 (2)

 これに打楽器(2)とチェレスタが加わる。

 ちなみに、録音風景の写真が掲載されているのだけれども、チェロ奏者の若い男性が上半身裸で&サンダル履きで演奏しているのにビックリ。

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