伊福部昭音楽祭ライブ(実況録音盤)
CD
■ 伊福部昭音楽祭ライヴ(伊福部昭の芸術9-祭)
▲ 本名徹次指揮/日本フィルハーモニー交響楽団
2007年3月4日、サントリーホールでのライブ録音(2枚組)。
収録曲は以下の通り。
(CD1)
SF交響ファンタジー第1番
「銀嶺の果て」~オープニングタイトル/スキーシーン
「座頭市物語」~オープニングタイトル
「ビルマの竪琴」~メインテーマ
「わんぱく王子の大蛇退治」~アメノウズメの舞
オーケストラのための特撮大行進曲
(CD2)
管弦楽のための「日本組曲」
シンフォニア・タプカーラ
コンサートは3部構成でしたが、第1部はCDに収録されていません。
「特撮大行進曲」は和田薫編曲による「バンドのための『ゴジラ』マーチ」の管弦楽版。
以下はコンサートを聴いた時の感想です。
2007年3月4日。サントリーホールにて。3部構成。15時開演で終演が19時前。
まずは箏の2重奏による「交響譚詩」。原曲はオーケストラ作品なのだけれども、これが結構違和感無く楽しめる。
次がティンパニの伴奏による「アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌」。始めて聴いた曲だけど、伴奏が如何にも伊福部さんらしい音楽。
第2部からは本名徹二指揮/日本フィルによる演奏。
伊福部作品を演奏する機会も多いのか、オケも指揮者も非常に『こなれた』印象があって、ツボを押さえた手堅い演奏だとは思うけれど、反面『のめり込み』は少ないか。
第2部はスクリーンに映像を映しつつの演奏。大きなスクリーンで観ると(自宅のTV画面と違って)迫力あるなぁ、と思いつつも「わんぱく王子…」の「アメノウズメの踊り」が画面とシンクロしていなかったのが残念。
第3部の「日本組曲」「タプカーラ」も、最後はテンポを速めていくので否応無しに盛り上がり、怒涛のごとく押し切った感じ。トランペットは5人体制(パートは3つ)。ハイトーンの連続するPiccolo奏者の男性は演奏後、目が虚ろでした。しかも、アンコールに「タプカーラ」第3楽章後半部をもう1回...お疲れ様でした。
ロビーの販売コーナーは人だかりのため近寄れず。帰りにホワイトチョコレートのお土産をもらい、「第2回」は来年3月16日、杉並公会堂で開催されるとのことでした。
お土産のチョコレート。
コンサートのパンフレットより伊福部氏の言葉
「(前略)新しいスタイルはいつかは古くなる。そのたびに新しいものを求め、あちこちに目を移して動き回っていたら、一生に一度も“正時”を打てないまま死ぬことになりかねません。だから私は、動かない時計でいいんです。動かない時計は半日に一度、必ず“正時”を打ちます…」
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