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コンセルトヘボウ管によるマーラー交響曲全集(映像)

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 2010年、2011年度に行なわれた、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるマーラーの交響曲全曲の連続演奏会から。

 その指揮者陣は以下の通りで、常任のヤンソンスが合唱入りの曲を担当。それ以外の曲を、1人1曲という割り当て。

  第1番 ハーディング
  第2番 ヤンソンス
  第3番 ヤンソンス
  第4番 フィッシャー
  第5番 ガッティ
  第6番 マゼール
  第7番 ブーレーズ
  第8番 ヤンソンス
  第9番 ハイティンク
  第10番 インバル
  大地の歌 ルイージ

 その中から何曲かを観た印象。

 ■ 交響曲第1番 (指揮:D・ハーディング)

 繊細で洗練された印象があるマーラー。雰囲気はちょっとアバドに似ている。

 指揮棒を持たずに指揮。弦は対向配置。終楽章のホルンは起立。

 第3楽章のコントラバスはトゥッティ(全員)。私が昔よく聴いていたワルター盤もここはトゥッティなので違和感は無い。

 ハーディングはオケのメンバーと仲がよさそうで、階段を下りて登場するときには、トロンボーンのヨルゲン・ファン・ライエンに「よろしくね」みたいな感じで肩を叩く。


 ■ 交響曲第3番 (指揮:M・ヤンソンス)

 この指揮者の人の好さ、暖かさがひしひしと伝わってくるような。久々にこの曲を聴いて(観て)泣けてしまった。


 ■ 交響曲第4番 (指揮:I・フィッシャー)

 肩肘張ったところがない自然体の音楽で、何よりオーケストラの素晴らしさが引き立つ。

 聴衆の反応も良くて、すぐにスタンディング・オベーションになる。

 第2楽章ではホルンのトップ奏者が前に出てきて、指揮者の横に座って演奏するのは初めて見た。


 ■ 交響曲第5番 (指揮:D・ガッティ)

 若干大味な感じがするのだけれど、この方、次期音楽監督(ヤンソンスの後任)なんですね。ちょっと意外。


 ■ 交響曲第6番 (指揮:L・マゼール)

 さすがの貫禄、存在感。確固たる音楽を聴かせてくれる。

 ちなみに、マゼールはスコアを見ながら指揮をしていて、これは珍しいのではなかろうか。

 第1楽章はセーブ気味ではあるけれども、第3楽章、第4楽章とどんどん熱くなってくる。

 ただ、常に曲との間に距離感を持ち、音楽に感情的にのめり込むような素振りは見せない。フィナーレ最後の音が消えた後もアッサリと手を下して客席の拍手に応える。

 そして、映像的に最大の見どころは2回ある終楽章のハンマー。

 奏者がゆっくりとハンマーを持ち上げて、「来た、来た・・・!」、指揮者の合図とともに打ち下ろし、ハンマー台(?)の木屑が飛び散る。そのさまがシッカリとアップで収録されている(2回とも)。

 中間楽章は「スケルツォ→アンダンテ」の順で、私が昔から馴染んでいるのがこれ。

 ちなみに、アバド&ルツェルン祝祭管は「アンダンテ→スケルツォ」のパターン。聴いてみると、こちらも悪くない。


 ■ 交響曲第7番 (指揮:P・ブーレーズ)

 今年の1月に亡くなられたブーレーズさん。

 クール!カッコイイ!!


 ■ 交響曲第10番 (指揮:E・インバル)

 「アダージオ」だけでなく、クックによる全曲(5楽章)版なのが嬉しい。指揮は都響の指揮台でおなじみのインバルさん。

 悪くはないけれども、贅沢を言えばハーディングの指揮で聴いてみたかった。

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