ドビュッシー バレエ音楽「おもちゃ箱」
CD
■ C・ドビュッシー作曲/バレエ音楽「おもちゃ箱」
子供のために書かれたバレエ音楽。
原曲はピアノ曲で、スコアの解説によると最初の93小節はドビュッシー自身がオーケストレーションを完成。残りを、作曲者自身のスケッチに基づいてカプレがオーケストレーション。
楽器編成であるとか、ピアノの使用方法であるとか、基本路線はドビュッシーのオーケストレーションの部分ではっきりとしているように感じる。
深刻さやドラマチックな展開などは無い、全編可愛らしく、また繊細で、(人間の)バレエと言うよりも人形劇のような雰囲気を持った音楽。
▲ K・ナガノ指揮/リヨン国立歌劇場管弦楽団
1992年録音。
「おもちゃ箱」というタイトルう通りに、次から次へと変わる場面を、活き活きと、丁寧に描き分けていて、最後まで全く飽きることが無く聴かせてくれる。イチ推し。
▲ E・アンセルメ指揮/スイス・ロマンド管弦楽団
1957年録音。これもいいです。特に第4場の明るく元気なトランペットが◎。
▲ C・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団
1992年録音。
オケは上手いしサウンドもいいのだけれども、ただ譜面の表面を流していっただけに感じられる演奏。こうなると、元々派手な曲ではないので、平板で退屈してしまう。
▲ S・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2004年録音。
室内楽、アンサンブル的な演奏。ソロはもちろん上手い。でも、バレエ音楽的な楽しさは少ない。
▲ J・マルティノン指揮/フランス国立放送管弦楽団
1974年録音。
豪華で華やかな、大舞台でのバレエを観ているような印象の演奏。オケの音も◎。
| 固定リンク
コメント