« ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番 | トップページ | 鋸山・日本寺 »

グレインジャー 戦士たち

 CD

 ■ P・グレインジャー作曲/戦士たち

 Grainger_rattle

 ▲ S・ラトル指揮/バーミンガム市交響楽団

 大編成のオーケストラ、3台のピアノ、多数の鍵盤打楽器。さらには3人の指揮者を必要とする『想像上のバレエのための音楽』。

 第2指揮者は舞台裏で演奏する金管アンサンブルを指揮し、第3指揮者は打楽器、ピアノ、ハープのアンサンブルを指揮する。

 そして、これらは第1指揮者の指揮するステージ上のオーケストラとは全く別個のテンポで進行するのだ。

 とにかく強烈な音楽で、膨れ上がった作曲者のイマジネーション(妄想?)が爆発した、ドンチャン騒ぎ。色彩感、生命力、リズムの躍動。

 ピアノや鍵盤楽器の活躍は正にグレインジャー。『乱痴気騒ぎ』という言葉がピッタリくる。

 大編成ではあるけれども、物量的に威圧するものではなく、ひたすら感覚的な音楽なのだけれども、その感覚には常人のものではない歪みを感じる。

 この大掛かりで、ややこしい音楽は、いかにもラトル好み。

 そうそう簡単に演奏できる曲ではないと思うので、まずコンサートでは取り上げられないだろうけれど、このラトルを初めとして、ガーディナー、ヒコックスなどの録音もあり、そこは恵まれている。

 ラトル以外の録音。

 Img141

 ▲ J・E・ガーディナー指揮/フィルハーモニア管弦楽団


 Img140

 ▲ R・ヒコックス指揮/BBCフィルハーモニック


 フル・スコアがこちらから比較的安価に入手できますで、興味のある方は是非。

 Img142

 体裁はフル・スコアとコンデンス・スコアの中間のような形になっています。

 Img144

|

« ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番 | トップページ | 鋸山・日本寺 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: グレインジャー 戦士たち:

« ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番 | トップページ | 鋸山・日本寺 »