ショスタコーヴィチ 交響曲第12番(ムラヴィンスキー初演盤)
CD
■ D・ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第12番「1917年」
▲ E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
1961年10月1日、初演時のライブ録音(拍手付)。
当然のことながら『記録』としても貴重だけれど、演奏の方もスゴイ!
特に第1楽章はひたすら圧倒される。
冒頭、一音一音踏みしめるような低弦から弦のトゥッティへ、この部分だけでも尋常ではない雰囲気を感じる。まさに、その時代の空気を吸って鳴り響いているようでもある。
主部へ入ってからは、ひたすら前へ前へと突き進む。アンサンブルが乱れがちになるけれども、だからと言って手加減はせず、崩壊寸前で突っ走る、その様はスリリングだ。
遠慮無く鳴らされ、打ち込まれる金管と打楽器。単に音がでかいということだけはなく、前進するエネルギーが半端ではない。しかし、このトランペットはバテるということを知らないのか...。
カップリングはアルチュニアン作曲の「祝典序曲」という珍しい曲。1949年録音で音は良くない。
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