都響B定期(インバル)
◆ 東京都交響楽団 第802回定期演奏会
指揮:E・インバル
B・ブリテン作曲/シンフォニア・ダ・レクイエム
L・バーンスタイン作曲/交響曲第3番「カディッシュ」
サントリーホールにて。
前半のブリテンはダイナミックではあるけれども、パワーに任せた感じで、第3楽章などではもっと繊細さがほしい。
「カディッシュ」のテキストはサミュエル・ピサール氏によるものを使用.。当初はピサール氏自身が出演する予定だったけれども、昨年亡くなられたために奥様と娘さんが担当。
そのテキストは氏のホロコーストでの体験によるもので、できれば本人の語りで聴きたかった。身内といえども、第3者が『代読』することで、色合いが違ってしまうように感じるのだ。
大編成のオーケストラと合唱。音楽はいつものバーンスタイン。
しかし、それらがどう関わっているのか...それぞれが別物のように感じられて、それ故か『感動』とまではいかなかった。
語りが本職の俳優であればまた印象は違っただろうかとも思うけれども、このピサール版は遺族のみが使用可能とのことで、今回のような対応になったらしいです。
【お悔やみ・謹告】サミュエル・ピサール氏逝去・出演者変更のお知らせ
http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=859
【謹告】出演者 再変更のお知らせ
http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=888
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