ヴォーン・ウィリアムズ 行進曲「海の歌」
CD
■ R・ヴォーン・ウィリアムズ作曲/行進曲「海の歌」
▲ L・スラットキン指揮/フィルハーモニア管弦楽団
1991年録音。
元は吹奏楽のための「イギリス民謡組曲」の第2楽章として作曲された曲だけれども、やがて「組曲」からは外されて、独立した行進曲として演奏されている。
その「イギリス民謡組曲」の第1楽章と似た雰囲気、構成を持つクイック・マーチ(それゆえ、最終的には組曲から除かれたのかもしれない)。
「A・B(トリオ)・A」のシンプルな3部構成。エルガーの「威風堂々」のような仰々しさは無い。
イギリス民謡に基く親しみやすい曲想は、イギリス音楽が好きな人なら楽しく聴けるに違いない。
嬉しいことに、作曲者自身による管弦楽版が存在して、これがとてもよくできていて、どうせなら「イギリス民謡組曲」全曲も編曲してくれればよかったのに...。
そのオケ版の録音は少ないのだけれども、ありがたいことに、L・スラットキンが録音してくれている。
スラットキンはセントルイス響とオーケストラのマーチ集を録音しているくらいなので、交響曲全集の余白にこの曲を選曲したことに違和感は無いし、演奏も申し分ない。吹奏楽版しか聴いたことがない人も是非。
【吹奏楽版】
以下はオリジナルの吹奏楽版の録音。
▲ F・フェネル指揮/クリーヴランド・シンフォニック・ウィンズ
1978年録音。
▲ T・レイニッシュ指揮/王立ノーザン音楽大学ウインド・オーケストラ
1998年録音。「イギリス民謡組曲」の「初演版」の録音。第2楽章にこの曲が置かれている。
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