シューマン 謝肉祭(管弦楽版)
CD
■ R・シューマン作曲/バレエ音楽「謝肉祭」(管弦楽編曲版)
▲ E・アンセルメ指揮/スイス・ロマンド管弦楽団
1959年録音。有名なピアノ曲の管弦楽編曲版。
CDの解説によると、「サンクト・ペテルブルグの音楽出版者であったペリャーエフの家で行なわれていた音楽サークル的な会合(『金曜音楽会』と名乗っていた)のメンバーたちが共同で編曲した」作品で、「彼らは共同作品を作るのが慣例であり、他にもいくつもの共同作・編曲作品が記録に残っている」とのことです。
各曲の編曲者は以下の通り。
1.前口上(グラズノフ)
2.ピエロ(グラズノフ)
3.アルルカン(クレノフスキー)
4.高貴なワルツ(ペトロフ)
5.オイゼビウス(グラズノフ)
6.フロレスタン(R・コルサコフ)
7.コケット(カラファティ)
8.蝶々(チェレプニン)
9.踊る文字(リャードフ)
10.キアリーナ(カラファティ)
11.ショパン(グラズノフ)
12.エストレッラ(ヴィンクレル)
13.再会(ヴィトル)
14.パンタロンとコロンビーヌ(アレンスキー)
15.ドイツ風ワルツ/パガニーニ(リャードフ)
16.告白(ソコロフ)
17.プロムナード(クレノフスキー)
18.休息(カラファイ/グラズノフ改訂)
19.フィリシテ人と闘うダヴィッド同盟の行進(カラファイ/グラズノフ改訂)
曲数的にはグラズノフが一番多くて(彼が中心メンバーだったのか)、それ以外で知った名前としては、リムスキー=コルサコフ、リャードフ、アレンスキー、(伊福部昭の師でもある)チェレプニンなど。
この録音では第8曲の「返事」がカットされているけれども、この珍しい作品を聴くには十分。
編曲はいずれも奇を衒うことがないオーソドックスなもので、オーケストラ作品として普通に楽しむことが出来る。
バレエ音楽、ロシア音楽を多く取り上げているアンセルメ&スイス・ロマンド管のコンビは、この手の曲の演奏にはうってつけで、よくぞ録音を残してくれました。
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