ガーシュウィン パリのアメリカ人(スヴェトラーノフ)
CD
■ G・ガーシュウィン作曲/パリのアメリカ人
▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団
1980年1月16日のライブ録音(拍手付き)。
音はあまり良くないけれど(モノラル?)、予想(期待)通り、と言うか、それを大きく超えた演奏。
遅いテンポ、重いリズム。耳に突き刺さる金管、チューバはブリブリ。所々『ジャズ的』な雰囲気を出そうとしているようだけれども、それが妙に浮いている。
中間部(ブルースの部分)は思いっ切りスロー・テンポ。
常識的なテンポだと18分前後のこの曲を、何と24分かけている。
最後は楽譜上にはフェルマータの指定が無いのに、これでもかとばかりに引き伸ばして、さらにクレッシェンドする、お得意のパターン。
「ドヤッ!」という決めのポーズと、得意満面の表情が目に浮かんでくる。
この、あまりに濃厚な音楽に病み付きになるか、鼻をつまんで逃げ出すか。
少なくとも、体調のすぐれない時には聴きたくないし、体調万全でも相当にダメージは大きい。
カップリングは「キューバ序曲」と、ベネット編曲版の「ポーギーとベス」(カット有)。おそらく同じコンサートでの録音。
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