« バレンボイム&SKB | トップページ | マイスター&ウィーン放送交響楽団 »

グノー 操り人形の葬送行進曲

CD

 ■ C・グノー作曲/操り人形の葬送行進曲

 この曲、ある年代以上の方には、TV番組「ヒッチコック劇場」のテーマ音楽として有名だと思います。ひょっとすると、オリジナルのテーマ曲と思っている人も多いかも...。

 Hitchcock

 私もこの曲を聴くと、あのヒッチコック氏のお顔と、熊倉一雄さんの声が聞こえてきます。

 原曲はピアノ曲。それをグノー自身がオーケストラ用に編曲。

 ピアノ版に記載されているト書きによると...

 冒頭は操り人形が壊れた(死んだ)場面。続くアダージオはそれを嘆き悲しむ仲間たち。

 テンポを速めて、短い導入のあとクラリネットによって葬列のテーマが奏される。

 ニ長調に転調した中間部。宿で一休みしながら故人(=操り人形)の思い出話をし、そして葬列は再び歩き始める。

 

 【管弦楽版】

 作曲者自身による管弦楽版。

 Great_marches

 ▲ E・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団

 1963年録音。ボールト、オーマンディ指揮による、オーケストラのマーチ集。

 遅めのテンポで、よたよた、とぼとぼした感じが、いかにも面白い。

 ユーモラスであるけれど、ちょっと不気味な雰囲気もあり、ホラー風でもあり、このテンポでこそ、この曲の『味』が出てくると思う。


 Img185

 ▲ L・スラットキン指揮/セントルイス交響楽団

 こちらは速めのテンポによる、すっきりとした味わいの演奏。


 March_fp

 ▲ P・パレー指揮/デトロイト交響楽団

 1959年録音。フランスのマーチ集。オッフェンバックの序曲などとのカップリング。


 【吹奏楽版】

 March_n

 ▲ イェルケル・ユーハンソン指揮/スウェーデン王立空軍軍楽隊

 厚めだけれどオリジナルの雰囲気を壊していないアレンジ(編曲者の記載は無し)。演奏もとても丁寧にまとめられている。

|

« バレンボイム&SKB | トップページ | マイスター&ウィーン放送交響楽団 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: グノー 操り人形の葬送行進曲:

« バレンボイム&SKB | トップページ | マイスター&ウィーン放送交響楽団 »