ウォルトン 「スピットファイア」前奏曲とフーガ
CD
■ W・ウォルトン作曲/「スピットファイア」前奏曲とフーガ
▲ フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(PJBE)
1976年録音。E・ハワースの編曲による金管アンサンブル版。
映画「スピットファイア」の音楽による管弦楽曲。「スピットファイア」はイギリスの戦闘機の名前。
私がこの曲を最初に知ったのが、このPJBE盤(LP)。
「映画音楽による作品」と解説には書いてあったけれども、原曲がオーケストラ作品だと意識したことは無く、それほど金管アンサンブル作品として見事にハマッている。
前奏曲のファンファーレと、それに続く気品のある行進曲は、ウォルトンのこの手の作品(そしてイギリス音楽)ならではの魅力がある。
後半のフーガは単なるテクニックの披露だけではなく、活き活きとした、むしろ粗いくらいの音楽の勢いが素晴らしい。
とにかくカッコよくて、何度も繰り返し聴いた演奏。
オーケストラによる(原曲の)CDも持っているけれども、この曲を聴くときは何時でも、このPJBE盤なのだ。
その昔、PJBEの来日公演がTV放映され、それを観た私と同世代の金管奏者が、どれだけPJBEに『かぶれ』たことか。
このCDに収録されているP・リーヴ編曲の「フランス ルネサンス舞曲集」。冒頭のピッコロ・トランペットのソロを聴くと、演奏云々以前に、何とも言えない懐かしさで胸が一杯になる。
【管弦楽版】
以下は管弦楽による録音。
▲ N・マリナー指揮/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
映画音楽による管弦楽曲を中心にウォルトン作品を収録した、ファンには堪らない1枚。
収録曲は以下の通り。
「スピットファイア」前奏曲とフーガ
戦時のスケッチブック
組曲「逃げちゃ嫌よ」
「三人姉妹」映画からの音楽
組曲「ブリテンの戦い」(空軍大戦略)
▲ W・ウォルトン指揮/フィルハーモニア管弦楽団
作曲者自身の指揮による映画音楽をまとめたアルバム。収録曲は以下の通り。
「リチャード3世」前奏曲
「リチャード3世」組曲
「ヘンリー5世」組曲
「スピットファイア」前奏曲とフーガ
「ヘンリー5世」映画からの情景
「ヘンリー5世」は映画の監督・主演のL・オリヴィエの語り付き。
▲ C・グローヴズ指揮/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
グローヴズが指揮したイギリス音楽の録音をまとめたボックス・セット。ウォルトン作品も数多く収録されています。
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