古いスコア(年代物)
部屋を整理していたら出てきたスコア。
【その1】 ドビュッシー作曲/イベリア(「管弦楽のための映像」から)
ビニール(?)の表紙、今ひとつ垢抜けない(美しくない)装丁。
この曲、現在は国内版では出ていないようだけれども、権利の問題でもあるのだろうか。
楽曲解説は作曲家の菅原明朗氏によるもので、これがとても面白く読める。
そして、値段が安い(250円)。今と比べると、感覚的に5分の1くらいだろうか。
で、そんな時代にLPレコードが2,500円していたのだから、レコードはそれだけ『高級品』だったのだ。
ちなみに、裏表紙のピアノ・オルガンの宣伝文句で、「豊かな情操(を育てる)」はともかく、「明るく正しい人柄」はさすがに飛躍し過ぎているような...。
【その2】 ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第11番
その昔、ヤマハ銀座店で購入。ポケット・サイズながらハードカバーの頑丈な作り。
おそらくソビエト(当時)で出版されたもので、解説は全てロシア語(なので全く読めず)。今であれば、同じ曲のスコアが国内版で容易に入手できるけれど、当時は違いました。
せっかく購入したものの、第4楽章で数ページが欠落していて、それをヤマハに伝えたら、「発注して、新しいものが来たら交換します」とのことだったけれど、結局そのまま、音沙汰無し。なので、ページは欠けたまま。
ただ、当時の時代状況を考えれば、早々簡単に取り寄せられる代物でもなかったのでは、というのも想像できる。
逆に、何でこんなスコアが店に並んでいたのか、不思議な感じもする。
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