ショスタコーヴィチ 交響曲第3番のスコア(バージョン違い)
■ D・ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第3番「メーデー」のスコア
2種類のスコアを所有しています。
【A】全音版
一般的に入手できるのがこのスコア。
【B】LEEDS版
その昔(【A】が出版される前)、楽譜屋(ヤマハ)で購入したスコア。
この【A】と【B】、オーケストレーションに相違があり、特に大きいのが終結部のコーラスの部分。
【B】の前書きには下記のような記述がある。
① コーラスはオプション(任意)
② 1932年のストコフスキーによるアメリカ初演時にはコーラス無しで演奏された
確かに【B】では、コーラスのパートには必ず他のパートが重ねられていて、コーラス無しの演奏も可能。
しかし、【A】のスコアではコーラスが独立している部分もあり、コーラス無しでは演奏は成立しない。
録音によって使用されている版は異なっているのですが、時代、東西は関係ないようです。
【A】(全音版)で演奏しているのは、フェドセーエフ、ロジェストヴェンスキー、アシュケナージ。
【B】(LEEDS版)で演奏しているのが、コンドラシン、ヴァンスカ。
2つの版のはっきりと分かる相違点をいくつか。
リハーサル番号は全音版によります。
「39」の旋律
<全>木管のユニゾン
<L>ピッコロ+ファゴットのソロ
「79」の8分音符と4分音符のモチーフ
<全>木管楽器
<L>トランペット
「107」の弦楽器の動き
<全>弦楽器のユニゾン
<L>チェロとコントラ・バスのみ
「107」の3小節目
<全>旋律はコーラスのみ
<L>コーラスと同じ旋律を木管楽器が演奏
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