ディーリアス 夏の夜、水の上にて歌える(2つの水彩画)
CD
■ F・ディーリアス作曲/夏の夜、水の上にて歌える
▲ F・レッジャー指揮/キングス・カレッジ合唱団
1976年録音。様々な演奏家によるディーリアス作品を集めたアルバム。
原題は "To be sung of a summer night on the water"。
2曲から成る、無伴奏合唱(2曲目にテノールのソロが加わる)のための作品。演奏時間は合わせても数分。歌詞は無く、コーラスは "Ah" で歌われる。
透明感、清涼感のあるハーモニー。ディーリアス作品の中でも極めて美しい音楽...『美しい』というのは陳腐ではあるけれども、そうとしか書きようが無い。
まさにタイトル通り、「夏」であり、「夜」であり、「水の上」なのだ。
作曲家でありディーリアスの『代筆者』であるエリック・フェンビーが、この曲を弦楽合奏のために編曲し「2つの水彩画」というタイトルを付けていて、そちらも十分美しいのだけれども、やはり、まずはオリジナルを。
その弦楽合奏版がこちら。元々、歌詞は無く "Ah" で歌われる曲なので、弦楽合奏にも向いていると思う。ひょっとすると管楽合奏でもOKかもしれない。
■ F・ディーリアス作曲/2つの水彩画
▲ N・マリナー指揮/アカデミー室内管弦楽団
1971年。これも、ひたすら『美しい』音楽。
▲ B・ブリテン指揮/イギリス室内管弦楽団
1968年録音。
このブリテン盤はオリジナル云々ではなく、弦楽合奏曲として素晴らしく濃密な音楽を作っている。
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