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都響B定期(ミンコフスキ)

 ◆ 東京都交響楽団 第799回定期演奏会

 20151215

 指揮:マルク・ミンコフスキ

  ルーセル作曲/バレエ組曲「バッカスとアリエーヌ」第1番、第2番
  ブルックナー作曲/交響曲第0番

 サントリーホールにて。

 前回の共演では素晴らしいビゼーを聴かせてくれたミンコフスキ。今回はルーセルとブルックナーの第0番という渋いプログラム。ブルックナーの方は初めて聴きました。

 「0番」という番号、第三者が『1番よりも前の曲』という意味合いで便宜的に付けたものかと思っていたら、作曲者自身によるものだそうです(実際に作曲された時期は第1番の次)。

 で、この0番が滅法面白かった。

 紛れもないブルックナーではあるけれども、粗削りで、奇妙奇天烈な音楽。それをミンコフスキは完全に自分のものにして活き活きと、力強く、とにかく、陽性で辛気臭くないところがいい。第2楽章の抒情性も素晴らしく、この曲を『初期の傑作』と言いたくなるような内容でした。

 前半のルーセルは多くの打楽器も加えた大編成。こちらも見事で、相当に盛り上がったのだけれども、それが霞んでしまうような後半でした。

 しかし...ブルックナーこそ音の余韻・残響を味わいたいのに、それをかき消す「ブラヴォー」が...

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