L・アンダーソン 忘れられし夢
CD
■ L・アンダーソン作曲/忘れられし夢
ルロイ・アンダーソンと言っても、「トランペットの休日」や「タイプライター」のような、元気のいいアップ・テンポの曲ばかりではない。
それが、この「忘れられし夢(Forgotten Dreams)」。
曲の作りは実にシンプルで、メロディは2つしかない。
A1 ピアノのメロディ
A2 弦楽器による繰り返し
B 新しいメロディによる中間部
A2 弦楽器の再現
A1 ピアノの再現
ピアノのパートは簡単で、アンダーソン自身がピアノを弾きながら指揮をしている映像が残っている。
音楽はアンダーソンそのもの。どこか懐かしく、そして幸せな気持ちにさせてくれる。最後の「A1」の再現の前に現れる間(ま)の、何と絶妙なことか。
ちなみに、アンダーソン自身による吹奏楽編曲版(B♭)もあり、ピアノ、フルート、どちらでも演奏できるように書かれている。ただ、フルートだと音域的にちょっと低目。
私が所有しているCDは下記の3種類。
▲ L・スラットキン指揮/セントルイス交響楽団
この曲を初めて知った録音で、一番気に入っている演奏。洗練された繊細な音楽が、この曲にマッチしている。
▲ L・アンダーソン指揮
1954年録音。ピアノはアンダーソン自身が担当。より伸びやかに、ヴァイオリンの微妙なポルタメントがとてもいい雰囲気を出している。
▲ M・アブラヴァネル指揮/ユタ交響楽団
1967年録音。素朴な味わい。ピアノの旋律をフルートで演奏。
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