アルベニス(デ・ブルゴス編) スペイン組曲
CD
■ I・アルベニス作曲(デ・ブルゴス編曲)/スペイン組曲
▲ R・フリューベック・デ・ブルゴス指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
1967年録音。ピアノのための組曲からの編曲。
ただし、オリジナルとは曲順を変えて、「キューバ」を「コルドバ」(組曲「スペインの歌」から)に差し替え。カッコ内がオリジナルの曲順です。
1.カスティーリャ(7)
2.アストゥリアス(5)
3.アラゴン(6)
4.カディス(4)
5.セビリア(3)
6.グラナダ(1)
7.カタルーニャ(2)
8.コルドバ
同じ作曲者の「イベリア」に比べると、はるかにシンプルな音楽で、ストレートにスペイン情緒を楽しめる。
ブルゴスのオーケストレーションは打楽器も色々加え、カラフルで変化に富み、原曲にはないフレーズを加えたり、どことなくストコフスキーを思わせるところもある。個人的にはちょっとしつこい感じもするけれど...。
そんな中、「グラナダ」は後半の再現部を情感豊かに盛り上げた名編曲。
▲ E・バティス指揮/メキシコ州立交響楽団
ブルゴス盤とは違い、最後の「コルドバ」以外の曲順を、オリジナル(ピアノ版)通りに並べ替えている。
ブルゴス自身の指揮による録音に比べると、オケのせいもあってか、よりローカルな雰囲気が出ていて面白い。
賑やかさ、元気のよさは相変わらずだけれど、それだけではなく、「グラナダ」の中間部のように、テンポを落としてじっくりと表現するような部分も見られる。
最後の「コルドバ」も、ブルゴスよりもずっと遅いテンポで、素晴らしい余韻を持って組曲を閉じる。
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