日フィル定期(インキネン)
◆ 日本フィルハーモニー交響楽団 第675回定期演奏会
指揮:ピエタリ・インキネン
シベリウス作曲/組曲「歴史的情景」第1番
シベリウス作曲/組曲「ベルシャザールの饗宴」
マーラー作曲/大地の歌(テノール:西村悟、バリトン:河野克典)
サントリーホールにて。
当初出演を予定していたヘレナ・ユントゥネン(@アルト)がキャンセルしたために、「大地の歌」は結果的に珍しい男声2人のバージョンに。
ラトルやバーンスタイン(VPO盤)の録音も男声バージョンで、個人的にはこちらの方が落ち着いた雰囲気があって好き。ただ、第4楽章(バリトン)はさすがにオケに埋もれてしまった感が。
コンサート後の「アフター・トーク」でインキネンが「(「大地の歌」の最後の部分は)『これから、まだ何かある』というポジティヴな印象を受ける」と言っていたように(年寄的には「すべてが終わり...さようなら...永遠に」だろうけれど)、重要なソロを受け持つ木管セクション(特にオーボエ、フルート)の健闘もあって、前向きで美しい「大地の歌」でした。
前半はシベリウスの珍しい曲2曲。自分にとってはこちらがメインだけれども、特に「歴史的情景」はティンパに、金管を開放的に鳴らし、こちらもまた前向きな若々しいシベリウス。
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