リムスキー=コルサコフ 組曲「クリスマス・イヴ」(アンセルメ)
CD
■ リムスキー=コルサコフ作曲/組曲「クリスマス・イヴ」
▲ E・アンセルメ指揮/スイス・ロマンド管弦楽団
1957年録音。同名のオペラによる組曲。昔から好きだった曲。
「組曲」と言っても、オペラ全曲版を切り貼りしたものらしく、スコアには歌のパートも入っているし、リハーサル番号も連続性が無い。
アンセルメ盤の解説(小林利之氏)によると、曲の構成は下記の通り。
1.聖夜
2.星たちの遊戯と踊り
a.マズルカ
b.6つ流れ星
c.チャルダシュと流れ星の雨
3.悪魔のクリスマス
4.ポロネーズ
5.真夜中のミサへの行進とキャロル
オペラの詳細は知らないけれども、曲の雰囲気として、クリスマス・イヴの夜に起きる様々な出来事を、メルヘンチック、かつ、幻想的に描いた音楽(あくまでイメージ)。
最後は、トランペットのファンファーレが華やかな「ポロネーズ」から、遠くに鐘の音が響き、賛美歌が静かに流れ曲を閉じる。
このアンセルメ盤は何箇所かカットがあり、また、トランペットのピッチが相当にアヤシイなど、オケが決して上手くないけれども、しかしながら、私はどうしてもこのアンセルメ盤に手が伸びてしまう。
聴き慣れているせいかもしれないけれど、色彩感の素晴らしさ、場面場面が実に上手く描き分けられていて、情景が目に浮かんでくるようだ。
以下はノーカットによる録音。
▲ M・ユロフスキー指揮/ベルリン放送交響楽団
1995年録音。演奏も手堅くまとめられています。
▲ N・ヤルヴィ指揮/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
R=コルサコフのオペラからの組曲や序曲を集めた優れもののセット。演奏はちょっと大味。
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