ヴァイル 小さな三文音楽
CD
■ K・ヴァイル作曲/小さな三文音楽
音楽劇「三文オペラ」をベースにした組曲。クレンペラーが初演。
1.序曲
2.切り裂きマッキーの殺しの歌
3.代わりにのソング
4.快適な生活のバラード
5.ポリーの歌
6.タンゴ・バラード
7.大砲ソング
8.三文フィナーレ
編成は12人の管楽器と、打楽器、ピアノ、ギター、バンジョー、バンドネオン。
管楽器の編成は以下の通りで、これは原曲の楽器編成とは異なっています。
Flute 2 (Piccolo持ち替え)
Clarinet 2
Bassoon 2
Alto Saxophone
Tenor Saxophone(Soprano Saxophone持ち替え)
Trumpet 2
Trombone
Tuba
ポピュラー音楽のテイスト。猥雑で雑草のようなパワーがあり、序曲やフィナーレのコラールは、形式ばった様式としての『クラシック音楽(オペラ)』のパロディか。
中でも私が好きなのは「ポリーの歌」。ギターの爪弾きを伴奏にクラリネットがメロディを歌う。それをフルートが引き継いで、最後のアルト・サックスによる一節がまたイイのだ。
▲ D・アサートン指揮/ロンドン・シンフォニエッタ
1975年録音。T・トーマス盤と比べると、よりシャープな切れ味がある。トロンボーンのソロがいい。
▲ M・T・トーマス指揮・ロンドン交響楽団のメンバー
1988年録音。より洗練された味わいがあって、こちらも捨てがたい。サキソフォンが◎。
▲ O・クレンペラー指揮/フィルハーモニア管弦楽団
1961年録音。初演者による録音だけれども、残念ながら3曲目をカット。ただ、シリアスな演奏で、サキソフォンも独特の雰囲気を出している。
ちなみに、スコアが日本楽譜出版社(ニチフ)から出版されています。
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