クニッペル コムソモール戦士の詩
CD
■ L・クニッペル作曲/交響曲第4番「コムソモール戦士の歌」
▲ V・ドゥダロヴァ指揮/モスクワ交響楽団
有名な「ポーリュシカ・ポーレ」の原曲がこの曲。ちなみに作曲者のクニッペルは交響曲を20曲も作曲しているらしい。
第1楽章は激しく始まり(金管のフラッターがゲンダイ音楽っぽい)、緊迫した曲想が続く。これは戦いの音楽だろうか。
「ポーリュシカ・ポーレ」は最初はホルンに現れ、その後テノールのソロによって歌われる。所々に現れるこのメロディがアクセントになっていて、この楽章は結構楽しめる。最後はタンバリンのリズムが遠くへ消えていく。
第2楽章は(またもや)ゲンダイ音楽っぽい出だしから、打楽器のリズムに乗った民俗舞曲風の音楽に。この楽章以後も「ポーリュシカ・ポーレ」のエコーが聞こえてくる。
そして、終楽章では軽快でポップなリズムに乗ってコーラスが歌う、いかにも大衆的な、なんだかソビエト歌謡みたいな雰囲気。こうなってしまうと、この曲が今では演奏されることが無くなったのも納得できる。
指揮のドゥダロヴァは、知る人ぞ知るロシアの女流指揮者(1916年生まれ)、2009年の1月に92歳で(!)亡くなられました(合掌)。
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