チャイコフスキー バレエ音楽「白鳥の湖」(アンセルメ)
CD
■ P・チャイコフスキー作曲/バレエ音楽「白鳥の湖」
▲ E・アンセルメ指揮/スイス・ロマンド管弦楽団
1959年録音。
昔は『全曲盤』として出ていたけれども、実質は『抜粋盤』で、カットや変更がされているナンバーもある。
また、第1幕の「パ・ド・ドゥ」(No.5)は第3幕へ持って行かれている。
演奏時間はトータルで80分強、全曲版の半分くらい。第4幕の「小さな白鳥の踊り」(No.27)が入っていないのが残念。
いろいろあっても、自分にとっての「白鳥の湖」の(チャイコフスキーの?)原点がこの録音。
『ロシア系』/『全曲版』に拘らなければこれ。
当時は、例の「情景」くらいしか知らなかったのだけれども、こんなに面白い曲が沢山入っている曲なのかと驚いた。
オーボエのテーマによる序奏からの幕開けの音楽、ワルツ、乾杯の踊り。第3幕のオープニング、ファンファーレからのワルツ、再びファンファーレが鳴ってドラマチックなオディール(黒鳥)の登場、そこから続けて演奏される「スペインの踊り」...。
演奏については、何と言っても活き活きとしたリズム。明るく華やかな雰囲気と、品の良さ。
第1幕「パ・ド・シス」の4曲目(No.3-4)は「8分の6拍子、かく演奏すべし」といったお手本のような演奏。
ワルツでは落ち着いたテンポで終始『ワルツ』のリズムをキープしていて、この曲はどんどんテンポをアップして、ほとんどワルツの体をなしていない演奏も多々あるのだ。
2枚組CD(ELOQEUENCE)。第1幕から第3幕の終わりまでを1枚目に、第4幕(8分ちょっと)を2枚目に収録。
以前出ていた国内盤や海外盤(下記)は、第3幕の途中でCDが変わっていたのに比べると、こちらの方が嬉しい。
カップリングは「悲愴交響曲」と「ロココ変奏曲」。しかし、アンセルメの「悲愴」なんて、昔は誰も相手にしなかったなぁ...。
その他のCD...
こちらは国内盤。カップリングはプロコフィエフ作曲の「シンデレラ」組曲から。
こちらは海外盤(CARACTERE)。カップリングはプロコフィエフ作曲の「ロメオとジュリエット」組曲から。
上記2つはいずれも第3幕「ナポリの踊り」の後(「マズルカ」の前)でCDが変わります。
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