ロータ バレエ組曲「道」
CD&BD
■ N・ロータ作曲/バレエ組曲「道」
フェリーニ監督の映画に基づいたバレエ組曲。
1.村の婚礼、ザンパノの登場
2.3人の楽師、綱渡りの「キ印」
3.サーカス(ザンパノ~曲芸~「キ印」のヴァイオリン)
4.「キ印」を殺めるザンパノ~悲しみに気がふれるジェルソミーナ
5.雪の街頭での最後の芸~ジェルソミーナとの別れ
6.ザンパノの孤独と涙
元の映画を知っている人であれば、各曲のタイトルから物語の展開が見えてくるだろうし、音楽を聴きながらさまざまな場面が浮かんでくるのではなかろうか。もちろん、映画に関する知識は無くとも、特に前半3曲は十分に楽しめると思う。
冒頭のトランペットのファンファーレから、一気にフェリーニ&N・ロータの世界に連れて行かれる。コミカルで陽気ではあるけれど、どこか物悲しく、寂しげ。
後半はシリアスな曲調になり、ヴァイオリンのソロ、トランペットによる「ジェルソミーナのテーマ」。この映画を観た人ならば、そのシーンが思い浮かぶのではなかろうか。
ただ、あくまで映画のストーリーに基づいたバレエ音楽であり、サントラ盤のように「映画音楽」として映画の雰囲気を楽しむものではないので(特に後半3曲)要注意。
▲ R・ムーティ指揮/スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
2004年録音。イチ推し。カップリングは「弦楽器のための協奏曲」、映画「山猫」からの舞曲集。
▲ J・ポンス指揮/グラナダ市管弦楽団
2004年録音。これも悪くないです。カップリングは、映画音楽「山猫」からの組曲と、「夕べの協奏曲(ピアノと管弦楽のための)」。
▲ G・ジェルメッティ指揮/モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
1991年録音。カップリングは映画「戦争と平和」、「山猫」、「ワーテルロー」からの音楽。
▲ R・シャイー指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2001年、ヴァルトビューネ・コンサートのライブ。映像であればこちらを。
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