都響定期(ナッセン)
東京都交響楽団 第793回定期演奏会
東京文化会館にて。
指揮:オリバー・ナッセン
ミャスコフスキー作曲/交響曲第10番
ナッセン作曲/ヴァイオリン協奏曲(独奏:リーラ・ジョセフォウィッツ)
ムソルグスキー作曲(ストコフスキー編曲)/組曲「展覧会の絵」
お目当ては、やっぱり後半の「展覧会の絵」。
冒頭、ヴァイオリンのユニゾンから弦楽合奏となる「プロムナード」は、ラヴェル版を聴き慣れてしまっている耳には新鮮で、意外にインパクトがある。
旋律はフルート、オーボエへと継がれてゆき、目まぐるしく変わるオーケストラのサウンドはラヴェル版以上。
「牛車」はチューバと8本のホルンが交互に旋律を吹くが、チューバは負けていない。
「キエフの大門」の最初は『金管→トゥッティ』というシンプルなラヴェル版に比べて、細かく楽器編成を変え、音の色彩に変化が付けられる。
ナッセンも大袈裟なまでに表情を強調し、この編曲版の面白さを楽しめました。やっぱりストコフスキーは只者ではない!
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