読響(カンブルラン&小曽根真)
読響メトロポリタン・シリーズ
東京芸術劇場にて。
指揮:シルヴァン・カンブルラン
ムソルグスキー作曲/交響詩「はげ山の一夜」(原典版)
ラフマニノフ作曲/パガニーニの主題による狂詩曲(ピアノ:小曽根真)
ムソルグスキー作曲(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
「はげ山…」は『原典版』での演奏。粗削りだし、まとまりはないし、推敲中のような音楽で、一般的に知られているコルサコフ版とは全くの別物で、コルサコフ版が無ければこの曲がこれだけ知られることもなく、ごく一部の愛好家のみが聴く(演奏する)曲だったに違いない。しかし、ムソルグスキーの音楽はこの『原典版』の中にあるのだろう。
ラフマニノフはオケと一緒の部分は楽譜通り、ピアノが独立する部分では即興風に演奏する。ただ、決して場違いな感じはしない。
アンコールはオケのベースとドラム奏者を加えてのトリオで『即興演奏』。大いに盛り上がって、ここまでは小曽根氏の独壇場。
後半の「展覧会の絵」はラヴェル的色彩感に溢れた素晴らしい演奏。先日の「レニングラード」はがっかりしたけれども、やっぱり指揮者の違いか。
ちなみに「牛車」のユーフォニウムは外囿さんでした。
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