プッチーニ 修道女アンジェリカ(英国ロイヤル・オペラハウス)
BD
■ G・プッチーニ作曲/オペラ「修道女アンジェリカ」
2011年、英国ロイヤル・オペラハウスでのライブ録画。指揮はA・パッパーノ。
「三部作」の2曲目。初演時は酷評されたそうだし、今だってそんなに人気のあるオペラではないけれども...。
前半の展開はのんびりしているけれど、アンジェリカが息子の死を告げられて歌うアリア「母もなく」から幕切れまでの展開は素晴らしい。
修道院の中の児童療養所らしき場所を舞台に、自ら調合した毒薬を飲んで息絶えるアンジェリカは、その療養所にいる少年に、天国にいる(これから会いに行く)自分の息子の姿をダブらせてすがりつく...。
元のストーリーとは異なる、現実的な、けれど『救い』のないエンディング...色々あるだろうけれども、ラスト20分間は涙無くして観る(聴く)ことはできない。
アンジェリカを歌ったエルモネラ・ヤオはカーテンコールでも、その昂ぶった気持ちを抑えられないような熱演。パッパーノの指揮も◎。
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