大野&都響(シュニトケ、ベートーヴェン)
東京都交響楽団 第786回定期演奏会
サントリーホールにて。
指揮:大野和士
シュニトケ作曲/合奏協奏曲第4番=交響曲第5番
ベートーヴェン作曲/交響曲第5番
シュニトケの曲は「合奏協奏曲第4番」でもあり「交響曲第5番」でもある、という意味だそうです。
開演前の大野さんのプレトーク。
何だかボソボソと、話が良く聞こえないなぁ、と思っていたら...
大野さん「え?...マイクが逆さま??...失礼しました」
という訳で以後はしっかりと聞えました。
前半のシュニトケは曲の珍しさがあるにしても(個人的には受け付けない作曲家だけど)、問題は後半の「運命交響曲」をどう聴かせてくれるか。
わざわざ定期で取り上げて、単なる『5番繋がり』にはしてほしくない...と思っていたら、聴き応えのある、十分満足できる演奏でした。
木管とホルンは倍管。かと言って時代がかったものではなく、また、最近流行りの『ピリオド系』を意識しているようでもない。
第1楽章から速いテンポで颯爽と進み、その中に豊かな表情、歌を感じさせてくれ、決して神経質にならない大らかさ、勢いも感じる。
このコンビの今後に期待させてくれる見事な演奏でした。
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