チャイコフスキー バレエ音楽「くるみ割り人形」(管楽アンサンブル版)
CD
■ P・チャイコフスキー作曲/バレエ音楽「くるみ割り人形」から
▲ ドイツ・カンマーフィル・管楽ゾリステン
1994年録音。Andreas N.Tarkmann編曲による管楽アンサンブル版。
小編成の可愛らしい響きが曲に合っていて、こういう演奏で聴くのもなかなか楽しい。
編成は9本の管楽器(フルート1、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2)とコントラ・バス。
『組曲版』ではなくて『バレエ全曲版』から抜粋して、さらに曲順を自由に並べ替えていて、例えば「序曲」の後には、バレエ版と同じ情景(クリスマス・ツリー)の音楽が続き、そこから「行進曲」が始まるといった具合。なみに、有名な「花のワルツ」は含まれていません。
編曲もとてもよく、作為的なところが無く、あくまでチャイコフスキーの音楽が第一。そこにアンサンブル的な楽しさが加わる。
「終幕のワルツ」のエンディングに「花のワルツ」のフレーズを付けるところなども洒落ている。
選曲についても編成的に演奏が難しい曲は、有名曲であってもあえて加えない、ということなのでしょう。
演奏は個々が出しゃばることなくアンサンブルに徹していて、とてもいい感じ。
興味本位の『編曲モノ』ではなく、チャイコフスキーや「くるみ割り人形」が好きな人には十分楽しめる内容になってます。
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