ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(音楽三昧)
CD
■ M・ムソルグスキー作曲/組曲「展覧会の絵」
▲ 音楽三昧
1989年録音。
「展覧会の絵」を、たったの4人で演奏。弦楽器3人とフルート/リコーダー。ピアノなどの鍵盤楽器は入りません。
当然のことながらラヴェル版とは全く無関係で、ムソルグスキーのオリジナル(ピアノ版)をベースにした編曲。ただし、ラヴェルと同様に「リモージュ」の前の「プロムナード」はカット。
受けを狙ったり、奇を衒うようなことはせず、音符を忠実に4人で受け持って演奏。
むしろ地味な印象もあるけれども、フルート(リコーダー)の音が上手くアクセントになっている。
「キエフの大門」に壮麗さや迫力などは望めないけれども、「カタコンブ」などでは奏法の工夫によって、とても斬新な(現代音楽のような)響きがする。
「なぜに(無謀にも)『展覧会の絵』を4人の奏者で」ということについて、「それはひとえに、あの曲がやりたい、この曲もやりたいというメンバー独り独りのわがまま極まりない意見が嵩じただけのことなのです」とCDの解説に書いているように、率直に「この曲を演奏したい」という想いをベースに感じさせてくれる演奏。
管弦楽や吹奏楽への編曲とは別次元のものとして楽しめます。是非。
カップリングはチャイコフスキー作曲「眠りの森の美女」から。
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