伊藤康英 交響詩「ぐるりよざ」(ノース・テキサスWS)
CD
■ 伊藤康英作曲/吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」
▲ デニス・W・フィッシャー指揮/ノース・テキサス・ウインド・シンフォニー
1996年録音。
日本の楽団による「ぐるりよざ」の録音はいくつか存在するけれども、これはアメリカの楽団による録音ということで、とても興味深い。
まずは、第1楽章の主題提示。オプションの男声合唱を独唱(バリトン)で歌わせていて、これはこれで面白い。
第2楽章の龍笛パートはピッコロで演奏。ピッチを微妙にずらしたりなど、それらしい雰囲気は出てます。
最後の「魚板」は低くて籠った音。しかし、そもそも「魚板」ってどんな音がする楽器(?)なんだろうか。
全体的に輪郭のクッキリとしたドライな響きは、いかにもアメリカ的な雰囲気がする。
TKWOなどの演奏(録音)を唯一無二としてしまえば、違和感は多々あるのかもしれないけれども、どんな音楽も様々なアプローチがあってしかるべきで、それを楽しめてこその『名曲』なのだと思う。
▲ 小野田宏之指揮/東京佼成ウィンドオーケストラ
こちらはおなじみの録音。第2楽章の龍笛は岩亀裕子。
第2楽章を締めくくる「魚板(Gyoban)」の一打。
その「魚板」が、五重塔が有名な山口県の瑠璃光寺にありました.。
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