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ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン(英雄の生涯)

ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

 Dresden

 サントリーホールにて。

 指揮:C・ティーレマン

  F・リスト作曲/交響詩「オルフェウス」
  R・ワーグナー作曲/ジークフリート牧歌
  R・シュトラウス作曲/交響詩「英雄の生涯」

 アンコールに「ローエングリン」第3幕への前奏曲。

 客席は意外に空席が目立ち(入りは8割くらい?)、やっぱりブルックナーに流れたのだろうか。

 ティーレマンはベルリン・フィルの次期音楽監督候補にもなっているようだけれど、キャラの強さ、貫禄は随一(そういう意味で、私はこの人がいいと思うのだけれど...)。

 オーケストラの素晴らしさは言うまでもなく、最初のリストなどは手探りしているような感もあったけれど(曲もビミョーだし)、しかし、これが指揮者と上手く噛み合ってくると向かうところ敵なし状態(「英雄の生涯」)。

 アンコールの「ローエングリン」はさらに乗っていたように感じました。

 ちなみに、1曲目から妙な(犬の遠吠えのような)「ブラボー」を発する輩がいて、休憩時間には「演奏の余韻を楽しむように...」といった場内アナウンスもあり(苦情が来た?)、一抹の不安を感じたものの、「英雄の生涯」の最後は十分過ぎる沈黙がありました(ホッ)。

 その「英雄の生涯」では最後の大太鼓の一打でバチが宙を舞い...奏者の慌てぶりを見て、こちらも動揺してドキドキしてしまったのでした。

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