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東フィル「第9」(エッティンガー)

東京フィルハーモニー交響楽団 「第九」特別演奏会

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 東京オペラシティにて

 指揮:ダン・エッティンガー

  伊福部昭作曲/「SF交響ファンタジー第1番」から
  ベートーヴェン作曲/交響曲第9番「合唱付き」

 なんで伊福部と「第9」なんだと思いつつ、その伊福部に惹かれて行ったコンサート。しかし、年末に「第9」聴くなんて何年振りだろうか。

 その「SF交響ファンタジー」は途中を大きくカットして、演奏時間7分の短縮版。それなりに楽しめたけれど、やっぱり全曲聴きたかった。

 この曲が終わった後に「ただ今より、15分間の休憩を...」とアナウンスが流れ、「ええ、もう...?」と会場がざわめいたような。

 で、後になって思ったのだけれども、楽章間の入場は行なっていないようで、なるほど、要は「第9」だけだと遅刻してきた人が全く聴くことが出来ない。

 そこに「SF…」を入れると30分弱の猶予ができる。そのためのバッファなのかと納得した。これは、序曲などを演奏する場合も同様の理由なのかも(事実は不明)。

 で、後半(?)の「第9」。

 オケは対向配置の弦楽器は14型、コーラスもさほど大人数ではない。

 でも、エッテンガー氏の音楽はむしろ『巨匠的』で、表現も大きく、時に大袈裟に感じるくらいドラマチックな持って行き方。金管、ティンパニも気持ちいいくらいに鳴らす。

 ただ、個人的にはちょっと違和感が...大編成のオケ+大合唱の方が似合っているような気もしました。

 さて、「第9」の演奏前。チューニングを終えて指揮者の登場を待っていると、「ボンッ!」という、何だか間の抜けた音が。

 私の席からは見えなかったけれど、どうも2階席のお客さんが、ティンパニ(?)の上に何かを落としたみたいです。

 客席もオケのメンバーも笑ってたけど、これ、落とした物によっては、楽器が傷ついたりして大変な事態になっていた可能性も...

 でも、このホール、2階3階席の手すりが低く、しかも座席との距離が近く、私も荷物を落とすんではないかと、いつもヒヤヒヤしてます。

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