伊福部昭 ピアノ組曲(山田令子)
CD
■ 伊福部昭作曲/ピアノ組曲
▲ 山田令子(ピアノ)
2008年録音。
今はオーケストラ版の方がメジャーになってしまった感があるけれども、そのオリジナルである19歳の時に作曲したピアノ曲。
楽譜に書かれている作曲者自身の前書きによると、
「このピアノ組曲は、1934年Debussyの友人で、特異なピアノ奏者であったスペインの George Copeland のために書いたものである。」
1.盆踊(ぼんおどり)
2.七夕(たなばた)
3.演伶(ながし)
4.佞武多(ねぶた)
もちろん、打楽器も加えた大編成のオーケストラによる迫力のある、また、多彩なサウンドも魅力的なのだけれども、ピアノ版も負けないくらいに鮮やかに情景を描いている。
特にシンプルな「七夕」の美しさは格別で比類がない。
そして何より、19歳の伊福部青年の音楽は、どこを取っても、紛れもない『伊福部昭』なのだ。
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