蝶々夫人(二期会)
東京二期会オペラ劇場
G・プッチーニ作曲/オペラ「蝶々夫人」。栗山昌良演出。
指揮はダニエル・ルスティオーニ。
東京文化会館にて。
オペラは久しぶりに行きましたが、会場には関係者らしき人や着飾った人も多く、ものすごく華やかな感じがしました。伊福部昭とは客層が...
完全に蝶々さんが主役のオペラ。なので、第2幕以後がとても面白い。
蝶々さんの、周りがためらう(引く)ほどの一途さは、全てを分かっているが故なのか、現実逃避なのか。
それに反して、ピンカートンはキャラとして今一つ掴みどころがないのだ。
どういうつもりで蝶々さんと結婚したのか。
単なる遊びのようなことも言いつつ、意外に本気っぽいような素振りもあったり。
本来は蝶々さんを捨てた『悪役』なのだけれども、それを悔いるような善人らしいところも見せて、最後は「さらば、愛の巣よ」なんてアリアを歌ったりもする。意外にイイ人なのか。
舞台、所作も含めて「これはどこの国の話だ!?」というような違和感はありませんでした。
プッチーニの音楽は、やっぱり舞台あってこそです(蝶々さんがピンカートンを夜通し待ち続ける場面での「ハミング・コーラス」など)。
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