L・アンダーソン ピアノ協奏曲(L・スラットキン)
CD
■ L・アンダーソン作曲/ピアノ協奏曲
▲ L・スラットキン指揮/BBCコンサート・オーケストラ
ピアノ独奏はJ・ビーゲル。2006年録音。
1953年に作曲、何回か演奏された後に作曲リストから外された曲で、それが作曲者の死後1989年になって復活演奏されたというものだそうです。
形式的にもシリアスなコンチェルトではあるけれども、当然のことながらムツカシイ所が全くない、楽しく親しみやすい音楽。
ロマンチックな雰囲気を持つ第1楽章はラフマニノフを下敷きにしているのか(後半のホルンのソロなど)。
第2楽章の中間部のパーカッションのリズムとか、民俗ダンス風の第3楽章の冒頭のスネア・ドラムとピアノの掛け合いとか、色々と仕掛けが面白い。
ただ、彼の小品に聴かれるような、一聴「これはアンダーソンだ!」というような唯一無二の雰囲気は(無くはないけど)少なく、そこがお蔵入りになった理由だろうか。
カップリングは「トランペットの休日」「ブルー・タンゴ」「舞踏会の美女」「フィドル・ファドル」等々の小品。
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