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ビゼー カルメン・ファンタジー(セヴェリンセン)

CD

 ■ G・ビゼー作曲(F・プロトー編曲)/カルメン・ファンタジー(トランペットとオーケストラのための)

 Severinsen

 ▲ ドク・セヴェリンセン(トランペット)

 E・カンゼル指揮/シンシナティ・ポップス管弦楽団。1989年録音。
 
 「トランペットは踊る」というアルバムに収録。

 ビゼー作曲のオペラ「カルメン」によるファンタジー。

 ヴァイオリンやフルートの同様の曲のように、原曲をベースにして技巧的な装飾を加えるというのではなくて、ビゼーのモチーフを借用しつつ、シンフォニックかつポップス・テイストの自在なアレンジがされている。

 トランペットのテクニックは素晴らしく、オーケストラも派手に鳴りまくり、とにかくカッコイイのだ。
 
  1.前奏曲
  2.アラゴネーズ
  3.間奏曲
  4.ハバネラ

 「前奏曲」は、有名な「闘牛士」のテーマは少しだけ現れるけれど、ほとんどがオーケストラをバックにしたトランペットのカデンツァ。エキゾチックな雰囲気。「ああ、ドクシツェルのソロで聴いてみたい」と思ってしまった。

 そこから休みなく入る「アラゴネーズ」(第4幕への間奏曲)は、テーマを借用しつつも、実にカッコよくアレンジされている。オリジナルがスペイン情緒のある音楽なので、これは見事にハマっている。

 「間奏曲」(第3幕への間奏曲)では抒情的、ロマンチックな音楽を聞かせ、最後の「ハバネラ」は大きく盛り上がり、最後はド派手なエンディングへ。

 他の曲はともかく、これを聴くためだけにでも、このCDを買う価値あり。

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