都響定期(ミンチュク)
東京都交響楽団 第769回定期演奏会
東京文化会館にて。
ロベルト・ミンチュク指揮。
ストラヴィンスキー作曲/小管弦楽のための組曲第1番
ヴィラ=ロボス作曲/ピアノと管弦楽のための幻想曲「モモプリコシ」(独奏:ジャン・ルイ・ストイアマン)
ラフマニノフ作曲/交響曲第1番
ミンチュク氏はブラジルの指揮者。最初はホルン奏者として活動、ゲヴァントハウス管に在籍していたこともあるそうです。
後半のラフマニノフは初演時にカットされた打楽器を加えた『原典版』での演奏。ティンパニ以外に奏者は6人。
作曲者お気に入りの「怒りの日」が全編にわたって現れ、いかにもラフマニノフらしい部分もあれば、荒削りで、陰鬱でドロドロとしたエネルギーも感じる。
今聴けば「こういう曲を書いていたんだなぁ」ともなるけれど、初演時に酷評されたというのも納得できる。
ミンチュクは、あれもこれも詰め込んだ感じの、とりとめない所もある曲を、上手くまとめ上げていたと思う。
甘美で聴きやすい音楽にするのではなく、混沌とした、でも意欲に満ちたパワーを十分に感じることができました。
ピアノのアンコールに「ブラジル風バッハ第4番」から「コラール」。
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