ストラヴィンスキー 小管弦楽のための組曲
CD
■ I・ストラヴィンスキー作曲/小管弦楽のための組曲
▲ R・シャイー指揮/ロンドン・シンフォニエッタ
1980年録音。
それぞれ4曲から成る2つの組曲、演奏時間は合わせても10分程度。
【第1組曲】
1.アンダンテ
2.ナポリターナ
3.エスパニョーラ
4.バラライカ
1曲目以外、各国の舞曲をタイトルにして、1曲目もどこかロシア的な雰囲気がある、「子守唄」風の音楽。これといって盛り上がることもなく、唐突に終わる。不思議な雰囲気を持っている。
【第2組曲】
1.マーチ
2.ワルツ
3.ポルカ
4.ギャロップ
「ワルツ」は「ペトルーシュカ」の手回しオルガン風。
最後は威勢の良い「ギャロップ」で、トリオはトランペットとチューバによるメロディ。サーカス音楽のようでもあり、無声映画の伴奏のようでもある。
とにかく面白い、独特の雰囲気を持った曲。
技術的には決して簡単な曲ではなく、上手なプレイヤーが鮮やかに演奏してこそ楽しめると思う。
そういう面でもこのシャイー盤は万全。響きも明るく、小気味よい演奏が聴ける。
メンバーにはトランペットのJ・ワトソン、P・アーチボルド、トロンボーンのD・パーサーの名前が見られます。
▲ H・ケーゲル指揮/ライプツィヒ放送管弦楽団
1973年録音。
シャイー盤のような『上手さ』『鮮やかさ』はないけれども、それ故か、この曲の『ヘンな』『奇妙な』感じが際立っている。
例えば「ナポリターナ」(第1番)のエンディングのギクシャクとしたクラリネットの掛け合いや、「ポルカ」(第2番)でひたすら繰り返されるベースの「B♭・F」のリズム。
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