石井歓 シンフォニア・アイヌ(初演盤)
CD
■ 石井歓作曲/シンフォニア・アイヌ
▲ 上田仁指揮/東京交響楽団
合唱指揮は森正。
1959年9月28日、日比谷公会堂での初演時ライブ録音。モノラル。
伊福部作品がメインのCDなのだろうけれども、個人的に一番聴きたかったのが、この「シンフォニア・アイヌ」。
終楽章にソプラノの独唱と合唱が加わる3楽章形式。
第3楽章と第1楽章の冒頭には同じモチーフが使われ、全体が大きな1つの楽章であるようにも取れる。
第1楽章主部のテーマ、2/2拍子に6/8拍子が混じるところは、ちょっと伊福部的だけど、むしろ、メロディを歌い継いでいく第2楽章の方が伊福部作品と共通するものを感じる。
両端楽章は、同じモチーフが展開せずにひたすら繰り返され、何だかバレエ音楽のような雰囲気もある。
欲を言えばキリがないけど、まずは、この曲を『聴けた』のは嬉しい。
音楽之友社版のスコアには無い部分が多々あり、出版時にカットしたものと思われます。
ちなみに石井歓氏は東宝のSF映画「妖星ゴラス」の音楽を担当されています。
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