シベリウス 交響詩「タピオラ」(デイヴィス)
CD
■ J・シベリウス作曲/交響詩「タピオラ」
▲ C・デイヴィス指揮/ロンドン交響楽団
1992年録音。
「タピオラ」とは「森の神、タピオの領土」という意味だそうです。
『シベリウス晩年の傑作』として誉れが高い曲...ではあるけれど...私が最初に聴いたが、カラヤン&BPOのLP(EMI盤)。
スコアも買ってはみたけれども、何が面白いのか全く分からない。聴いてられるのは、せいぜい最初の2,3分。以後は退屈極まりない。
CD時代になり、色々な指揮者の演奏を聴くようになって、「最初に聴いた演奏が悪かった」ということに気付いた。
これは間違いなく、シベリウスの大傑作なのだ。
神秘的なフィンランドの果てしなく深い森。
冒頭、弦楽器によって提示された主題が繰り返されながら、大きなものに飲み込まれていくように、遠ざかって行く。その先には何があるのか...
この世のものか、あの世のものかも分からない、不思議な世界が繰り広げられる。
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