ラトル&ベルリン・フィル 来日公演
◆ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 演奏会
指揮:S・ラトル
シューマン作曲/交響曲第1番「春」
プロコフィエフ作曲/ヴァイオリン協奏曲第1番(独奏:樫本大進)
ストラヴィンスキー作曲/バレエ音楽「春の祭典」
ミューザ川崎シンフォニー・ホールにて。
今日が今回の来日の最終公演だったようです。
シューマンの後に休憩が入って、セッティングを「ハルサイ」仕様に変更。ステージにズラッと椅子が並ぶ。
コンチェルトを弾いた樫本氏、最後の「ハルサイ」ではファースト・ヴァイオリンの一番後ろに座って一緒に演奏していました。
自分用の譜面台を1本立てて、他のメンバーも事前に知らなかったのか、周りは「え、弾くの?」といった雰囲気で、コンサートマスターも「立って挨拶しろよ」という仕草をする(実際は立たなかったけど)。これも、最終日だったからでしょうか。
フルートはブラウ氏。クラリネットはオッテンザマー。ホルンのドールは「ハルサイ」から参加。そのホルン・セクションの音はスゴイ(しかもベル・アップ)!
で、やっぱり「春の祭典」が圧倒的。オケの機能性、パワー、それは単にデカイ音を出すというのではない、見事にコントロールされ、ドライブされた演奏。
この曲、もはや「演奏できるのは当たり前」で、その先どうするかの世界。
プロコフィエフは精緻なアンサンブル。
前半のシューマンは弦の人数を減らして、さらに対向配置。もっと小回りのきくオケだったら、さらに楽しめたのではと思う。
アンコールは無し。
カーテンコールの時に、起立したオケ全員に後ろを向かせて(回れ右)、後方のお客さんに顔を見せて挨拶するところは粋な計らい(あの席、確かに後頭部しか見えてませんから)。
オケが退場した後にラトル氏のみ再登場。このホールが素晴らしいホールであることと、再びここで演奏できたことを嬉しく思う(震災で壊れてしまった)、ということをお話されて御開きとなりました。
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